共有持分移転の初期段階のチェック
共有者多数の不動産について、ある共有者の持分だけを移転登記の相談があった場合、まずは次の順序で登記事項の最低限のチェックをします。
1 甲区の当該共有者の持分登記がされているのは何箇所あるか
2 甲区の住所氏名変更登記により当該共有者と合致することになった記載がないかどうか
3 乙区に当該共有者の持分についてなにか登記があるか
上記1、2をチェックするためには、甲区の共有者全員の住所氏名の読み込みが必要になります。敷地権の登記のない区分建物の底地などの場合は、確認作業に時間がかかります。
また、甲区に買戻特約がある場合、当該共有者の持分との関係も念のために確認します。