ランニングの心理的効果
ランニングの効果としてよく使われる表現に「嫌なことも忘れる」という言い方があります。走り終えると確かにそういう感覚になりますが、記憶が消えているわけでもありません。
正確に言えば、走る前のことが「昔のこと」として再認識され、ある一定の距離感をを感じるようになる、というのが実感です。心肺をフルに使うので、ランニング中は抽象的思考や記憶の掘り返しなどは困難であって、過去も未来もない現在だけが迫ってくることになります。そういう状態を何十分も続けた結果の心理現象ではないかと思います。