司法書士田島掌のブログ

2014年02月03日

「市民と法」85号の特集

司法書士の実務誌「市民と法」85号の特集は「相続」です。登記、裁判での相続の実務について、多岐にわたる論点で解説がされており、たいへん充実した内容です。

たとえば「可分債権は、相続開始とともに、法律上当然に分割され、各共同相続人はその相続分に応じて権利を承継し、その権利を行使することができる」(最判昭29・4・8民集8巻4号819頁)ことの理論的帰結として「預金債権が遺産分割の対象となる『遺産』の範囲に含まれない」との原則論と、遺産分割調停・審判における預金債権の取り扱いの実情を解説した流通経済大学教授・弁護士西島良尚先生の記事「相続手続の実務上の留意点」など、たいへん参考になります。なお、ここでは「遺産分割審判においては、共同相続人全員が、預貯金も遺産分割の対象とする旨の同意をしてはじめて可能だとされている」とする見解等が示されています。

民事法研究会「市民と法」
http://www.minjiho.com/shopdetail/000000000681/

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登記や法律の話題,個人的に興味をひかれる出来事などについてのブログです。司法書士田島掌のプロフィールについては,「トップページ」の「司法書士田島掌のご紹介」をご覧ください。

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