「平成○年○月○日遺産分割による贈与」という登記原因の記載があります。遺産分割調停によって所有権移転登記申請をする場合などです。

調停調書の記載としては「相手方は、申立人に対し、前項の遺産を取得した代償として、相手方所有の別紙物件目録記載の建物を譲渡することとし、本日付遺産分割による贈与を原因とする所有権移転登記手続をする」などのような文例となります。

上記の相手方の所有権登記名義人の住所が現住所と食い違うときには、申立人が相手方に代位して所有権登記名義人住所変更登記申請をすることがあります。代位原因は「平成○年○月○日遺産分割による贈与の所有権移転登記請求権」となります。