野田俊作/アドラー心理学トーキングセミナー
私なりに理解したアドラー心理学の考え方によれば、「すぐ怒る人」というのは、「怒り」という感情を使うことによって状況に対処することを習慣としている人、ということになるようです。問題は、そういう対処方法が、必ずしも本人にとっても周囲にとっても望ましい解決をもたらさない、ということのようです。
野田俊作著「アドラー心理学トーキングセミナー」(星雲社)によれば、こういう場面では、「より成熟した代替案を身につける」ことが求められているそうです。「感情的な混乱が起こるところには、成長への入り口が開いている」とも指摘されています。曰く、「そこへ入ってゆかなければならないが、別の口から出てこないといけない」という考え方です。
なんとなく、村上春樹さんのインタビューを読んでいるような気になります。残念ながら「アドラー心理学トーキングセミナー」は絶版のようです。