司法書士田島掌のブログ

2010年08月31日

児童虐待防止と親権

民法の親権に関する規定の見直しについての、法制審議会児童虐待防止関連親権制度部会の中間試案が公表されています。あわせて、パブリックコメントも募集されています。締切日は9月10日です。

法務省民事局
「『児童虐待防止のための親権に係る制度の見直しに関する中間試案』に
関する意見募集について」
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00014.html
電子政府の総合窓口
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=
PCMMSTDETAIL&id=300080070&Mode=0

2010年08月30日

会社法105条2項と108条1項1号、同2号の関係

ある掲示板で会社法105条2項の反対解釈の可否と108条1項1号、同2号の関係に関する議論を読み、自分なりにまとめ直してみました。

会社法105条2項が、株主に剰余金の配当を受ける権利「及び」残余財産の分配を受ける権利の全部を与えないとする定款の定めの効力を否定しているところ、では、その反対解釈による定款の定めはどのようなものが可能か、という議論です。具体的に言えば、剰余金の配当を受ける権利「または」残余財産の分配を受ける権利のいずれかを与えないとする定款の定めは、どのようなものであれば許されるのか、ということです。

例として、剰余金の配当を一切認めないとする定款の定めについて検討してみると、ある説では、このような定款の定めは108条1項1号の種類株式としてのみ許されると考えられています。すなわち、

  このような取扱いを定款に定めるには、種類株式によるしかない。なぜなら、
  株主の権利を定款で制限することは、法の明文の規定がない限り許されな
  いからであって、この場合は108条1項各号を根拠とするほかないから

という考え方です。実務書「論点解説 新・会社法 -千問の道標-」のQ77では、このような立場の解説がされています。

これに対して別の説では、種類株式によらなくても、単に定款に「当会社は剰余金の配当を行わない」と定めればよい、と考えられています。105条2項の反対解釈にもとづく定款の定めは法の明文の規定を根拠としなくともよい、という考え方です。

  剰余金の配当を受ける権利と残余財産の分配を受ける権利という二つ
  の権利の両方を株主から奪ってはならないとする105条2項は、両方を
  剥奪すると株式会社の本質である営利性が損なわれるから、これを禁
  ずる趣旨である。その反対解釈にもとづく定款の定めは、株式会社の
  営利性が損なわれない限り許容される。その解釈をするにあたっては、
  種類株式の方法だけによるべきとする根拠はない

という考え方のようです。

なお、いずれの説からも株主間契約による権利の制限は肯定されます。

商事法務「論点解説 新・会社法 -千問の道標-」
http://www.shojihomu.co.jp/newbooks/1333.html

2010年08月27日

財産

ある士業の先生にお目にかかって、いろいろな実務の情報を教えていただく機会がありました。目から鱗が落ちるような内容もあり、大変勉強になりました。士業の場合、人との出会いは一つ一つが財産、と改めて痛感しました。

2010年08月26日

村上春樹さんのインタビュー

読売新聞の「【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー」の(下)がネットで公開されていました。しばらくの間、(上)と(中)しか公開されていなかったのですが、今年6月に(下)がアップされていたようです。

読売新聞
【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー(上)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090616bk02.htm
【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー(中)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090617bk04.htm
【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー(下)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090618bk01.htm

2010年08月25日

事実実験公正証書

事実実験公正証書とは、公証人により「五感の作用により直接見聞」された事実を記載した公正証書です。事実関係の証拠保全を目的として作成されます。例としては、相続手続などで貸金庫を開披し、その内容物を点検する場合に利用されることがあります。公正証書の原本は、公証役場に保存されます。

紛争防止のため証明力の高い証拠保全をする場合には、有効な手段の一つです。

日本公証人連合会「事実実験公正証書」
http://www.koshonin.gr.jp/ji.html

2010年08月24日

DENONのアナログプレイヤー新製品

DENONからアナログプレイヤーの新製品DP-A100が発表されました。DENONの「100周年記念モデル」だそうです。日本のマスプロメーカーは、オーディオの趣味製品としてのアナログプレイヤーをほとんど商品化しなくなって久しいので、アナログファンにとっては嬉しいニュースです。

DENON「100周年記念モデル」
http://denon.jp/company/release/denon100models.html

2010年08月23日

法務省の「システム切替準備ページ」

法務省の「登記・供託オンライン申請システム システム切替準備ページ」が立ち上げられました。

法務省
「登記・供託オンライン申請システム システム切替準備ページ」
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji01_00011.html

2010年08月20日

個包装のバウムクーヘン

スポーツ用の補給食は便利ですが、割高なのが難点です。私の場合、長時間ロードバイクに乗るときには、個包装のバウムクーヘンをいくつか持っていくことがあります。スーパーでよく見る、一袋10個入りくらいの菓子です。軽くて、それなりに補給になるので便利です。

2010年08月19日

刑事事件の傍聴

ある必要に迫られて、久しぶりに刑事事件の裁判を傍聴しました。被告人に質問する裁判官が時折みせた眼光鋭い眼差しに、改めて刑事事件の法廷の独特な峻厳さを感じました。

2010年08月18日

「松尾潔のメロウな夜」の特別編

NHK-FMで、「松尾潔のメロウな夜~真夏のMELLOW NIGHTS~」という特別番組が連日放送されています。これはレギュラー番組である「松尾潔のメロウな夜」の特別編だそうです。

放送予定によれば、8月21日午前0:00(20日深夜)の「松尾潔のメロウな夜~真夏のMELLOW NIGHTS~」は、「山下達郎未公開トーク&幻の名曲ジャンケン」というタイトルとなっています。これは、レギュラー放送で好評だった「メロウな名曲ジャンケン ゲスト山下達郎」の未公開部分を編集したものだそうです。一部は番組放送後にWEBで公開されましたが、結局、独立した番組にまとめられた恰好です。

NHK-FM公式ブログ
http://www.nhk.or.jp/fm-blog/

NHK-FM「松尾潔のメロウな夜」
http://www.nhk.or.jp/mellow/

2010年08月17日

電話の出方

企業に電話すると「○○でございますが」という電話の出方をされるときがあります。何を隠そう、私もサラリーマンの新入社員時代にこういう言い方をしていたことがあります。いま思い出しても顔から火が出る思いです。ビジネスの場面でこういう電話の出方をすると、相手に不遜で傲慢な印象を与えかねません。

2010年08月16日

国土地理院の地図閲覧サービス

国土地理院の地図閲覧サービス(ウォッちず)では、カラーの2万5千分1の地図情報が試験公開されています。一般的なインターネットの地図とは使い勝手が違いますが、山間部の道を調べたりするには意外と便利だと思います。

国土地理院の地図閲覧サービス(ウォッちず)
http://watchizu.gsi.go.jp/

2010年08月13日

税理士会の講義レジュメ

名古屋税理士会主催の成年後見に関する研修会について、講義レジュメがまとまりました。お話ししたいポイントがたくさんあるため、当日は時間配分に気を遣うことになりそうです。

2010年08月12日

「登記研究」749号の個人的注目記事

雑誌「登記研究」の最新号である749号の、個人的な注目記事リストです。自分用メモです。

・戸籍法施行規則等の一部を改正する省令の解説
・実務の視点(24) 所有権保存登記に関する質疑応答集
・法令
  会社法施行規則、会社計算規則等の一部を改正する省令新旧対照条文(1)
  戸籍法施行規則等の一部を改正する省令新旧対照条文
・訓令・通達・回答
  コンビニエンスストアにおいて交付された印鑑証明書及び住所証明書の写しの取扱いについて
  日本年金機構の成立に伴う不動産登記事務の取扱いについて
  商業登記等事務取扱手続準則の一部改正について
・登記簿
・新・法人登記入門(第11回)

「商業登記等事務取扱手続準則の一部改正について」では、登記事項証明書記載例の改正内容をはじめとして、法務局が実務上用いる各種書式が紹介されています。登記懈怠の通知書のひな形もあります。

テイハン「登記研究」
http://www.teihan.co.jp/new/token.htm

2010年08月11日

後見監督の勉強会

社団法人成年後見センター・リーガルサポート愛知支部「後見監督実務研究会」の例会で、条文精読の勉強会に参加しました。今回取り上げられたのは民法の後見監督に関する条文や、任意後見契約に関する法律、特別家事審判規則の一部などです。改めて一つ一つの条文とその解釈を確認しながら、実務での適用場面に関する議論が交わされました。個人的には、民法853条2項と871条の違いの解釈(後見監督人の立会いと財産調査目録作成の効力)、863条2項の「必要な処分」の解釈(家庭裁判所による命令の範囲)についての議論が大変参考になりました。また、任意後見契約に関する法律7条2項(報告・調査)の活用法について認識を新たにした部分がありました。

また、民法863条2項と任意後見契約に関する法律7条3項の違い、すなわち

  民法863条2項 「後見の事務についての必要な処分」
  任意後見契約に関する法律7条3項
         「任意後見監督人の職務について必要な処分」

という相違点に、任意後見の制度趣旨がよく現れているように思いました。

2010年08月10日

クロスオーバーイレブン2010夏

NHK-FMの音楽番組「クロスオーバーイレブン」の夏の特別番組が、8月16日から5夜連続で放送されます。夏冬の期間限定復活というパターンが定着してきたようです。

NHK-FM
http://www.nhk.or.jp/fm/read/index.html

2010年08月09日

熱海の捜査官

テレビ朝日のドラマ「熱海の捜査官」がツインピークスに似ていると話題です。確かに、舞台やキャラクター、小道具の設定など「これはあれだな」と思い当たるものがたくさんあります。それでも、そういう引用やオマージュに関係なく、面白いドラマだと思いますが。

テレビ朝日「熱海の捜査官」
http://www.tv-asahi.co.jp/atami/

2010年08月06日

とにかくやってみる

成年後見などの非定型業務は、動いてみて初めて分かるということが数多くあります。とにかくやってみる、ということが結果的には一番効率的だった、ということもよくあります。

2010年08月05日

ドットプリンタ

司法書士業務では、ドットプリンタを使うことがあります。オフィス機器としては、そろそろ絶滅危惧種になっているのかも知れません。

2010年08月04日

マイケル・サンデル著「これからの『正義』の話をしよう」

マイケル・サンデル著「これからの『正義』の話をしよう いまを生き延びるための哲学」という本がヒットしているようです。NHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱教室」の講義内容が収められたものです。講義と同じく、具体的なトピックから哲学的なテーマを説き明かすという展開が中心となっており、非常に読みやすく書かれていると思います。

早川書房
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/112569.html

2010年08月03日

債権差押命令の配当

司法書士向けの法律雑誌「市民と法」のNo.64・2010年8月号(民事法研究会)に、債権差押命令の配当に関する判決(最高裁判決平成21年7月14日)の解説記事が掲載されています。

判決は、債権差押命令の配当について「特段の事情のない限り、計算書の提出の有無を問わず、債務名義の金額に基づく配当を受けることができる」という原則に立って、事案は「支払済みまでの遅延損害金」の支払を内容とする債務名義にもとづく配当であったことから「配当期日までの遅延損害金について配当を受けられる」と判断しました。

従来の実務では、債権差押命令の申立書に申立日までの遅延損害金確定額を記載し、配当もその計算に基づいて行なわれることが一般でした。この取扱をくつがえす最高裁判決により、各地の裁判所も取扱を変更しているようです。

民事法研究会「定期刊行物」
http://www.minjiho.com/periodical.php

2010年08月02日

石油給湯機へのシール貼り

「敷地内の石油給湯機に連絡先を記したシールを張っておき、連絡してきた人に高額な修理や買い替えを勧めるという手口」の悪質商法被害が報告されているそうです。

いつのまにか敷地に侵入されてシールが貼られている、という点が非常に不気味です。

国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen90.html

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登記や法律の話題,個人的に興味をひかれる出来事などについてのブログです。司法書士田島掌のプロフィールについては,「トップページ」の「司法書士田島掌のご紹介」をご覧ください。

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