細野さんとユキヒロ
NHKで放送中の「”スコラ” 坂本龍一 音楽の学校」のドラムズ&ベース編では、ドラムズ編の高橋幸宏さんに続いて、次回放送のベース編に細野晴臣さんが登場します。
リズム隊としての「細野さんとユキヒロ」は、YMO以外にも数多くの名演を残しています。とりわけ、80年代のソロやプロデュース作品で、彼らの伸び伸びとした演奏を聴くことができます。
「Training」:スーザンの81年「The Girl
Can’T Help It 恋せよおとめ」収録
モータウンサウンドを再現した強烈なグルーブ。迷路のよう
にうねるベースラインはすさまじいの一言。
「DRIP DRY EYES」:SANDIIの80年
「EATING PLEASURE」収録
ダブサウンドにフランシス・レイ風のコード進行というコン
セプトが最も洗練された形で作品化された傑作。演奏センス、
アレンジ、メロディーいずれも日本のポップス史上最高峰。
同時期の高橋ユキヒロのソロ「音楽殺人」で、「STOP
IN THE NAME OF LOVE」をレゲエのリズ
ムにアレンジしており、本作に近いテイストがある。
「Flashback/回想」:高橋幸宏の82年「What,
Me Worry?」収録
坂本龍一作曲のCM音楽に、ユキヒロが作詞。YMOのコン
セプトを離れた3人が屈託のない演奏を展開。ミュージシャ
ンとしての力量がそれぞれ超一流であることを見せつけるパ
フォーマンス。
なお、残念なことにいずれもCDは入手困難となりつつあります。