司法書士田島掌のブログ

2009年09月30日

取締役会への報告

ある人から「取締役会のある株式会社では、取締役会を必ず開催しないといけないのか」という質問を受けました。取締役会はあるものの、いわゆるワンマン経営の中小企業であり、取締役会が開かれていないのが実情のようです。

この点、会社法は、代表取締役等の義務として「三箇月に一回以上、自己の職務の執行の状況を取締役会に報告しなければならない」(363条2項)と定めています。したがって、法律上は最低でも3か月に一度は取締役会が開催されているべき、ということになります。なお、これはあくまで会社法の定める最低限の頻度です。経営判断の適正さを保ち、実効ある経営監視を実現するためには、3か月に一度では足りないのが通常だと思います。

また、いわゆる平取締役には、報告を受ける権利と義務があると解されています。したがって、代表取締役が取締役会を開催せず、報告を怠っている場合には取締役会の招集請求をするなど適切な対応をする義務があるものと思われます。

2009年09月29日

名古屋市中小企業振興センターのセミナーを終えて

中小企業向けセミナー「中小企業の内部統制」(主催:名古屋市)の講師をしました。今年の7月6日にこのブログで書いた、中小企業振興センターにおけるセミナーです。司法書士・社会保険労務士河合保弘先生と一緒に担当させていただきました。

中小企業経営者や総務部門担当者、経営コンサルタント等専門家の方々など、約40名が参加されました。私の担当部分終了後に質疑応答の時間を取ったのですが、いくつかの本質を突いた質問をいただきました。いたらぬ点もあったかと思いますが、最後まで熱心に聴講していただき、感激しました。

参加者の皆様、開催の準備をしていただいた名古屋市市民経済局のご担当者様をはじめとする関係各位、河合先生、誠にありがとうございました。

名古屋市公式HP
トップページ>事業向け情報>企業支援>名古屋市中小企業振興センター
>研修会・講習会の開催>テーマ別セミナー
http://www.city.nagoya.jp/jigyou/shien/center/kenshu/nagoya00053737.html

司法書士田島掌のブログ2009年7月6日
http://www.tajima-sho.com/blog/2009/07/post_770.html

2009年09月28日

研究発表会「組織再編 合併 会計編」

先日、愛知県司法書士会で開かれた、商業法人登記法司研究委員会の研究発表会「組織再編 合併 会計編」を受講しました。平成21年4月1日から施行されている改正・会社計算規則や、平成22年4月1日以降に開始する事業年度から適用される企業結合会計基準第21号についての講義でした。事例ごとに貸借対照表の仕訳を示しながらの解説であり、密度の濃い内容でした。

2009年09月25日

アンケートの回答

田島司法書士事務所では、現在、依頼者の方に業務終了後のアンケートをお願いしております。最近いただいたものを、あらかじめ了解を得て紹介します。債務整理をご依頼いただいた、ある方からの回答です。回答をいただいたご依頼者様、有り難うございました。

【アンケート】
●田島司法書士事務所へご依頼いただいた内容
1 不動産の登記
2 会社の登記
3 債務整理・過払い金返還請求
4 法律相談
回答欄(番号を一つだけ記入):


●田島司法書士事務所に依頼して
1 非常に満足
2 満足
3 どちらでもない
4 不満
5 非常に不満
回答欄(番号を一つだけ記入):


●上記1、2と回答の方へ、非常に満足・満足の具体的な理由
回答欄(文章でお答えください):

常に状況を知らせてくれ、一度伺うだけで、すべてメールでのやりとりを不安なく安心できた。


●上記3、4、5と回答の方へ、どちらでもない・不満足・非常に不満足の具体的な理由
回答欄(文章でお答えください):


●司法書士田島掌の応対について
1 話をよく聞いてくれた
2 話はあまり聞いてくれなかった
3 手続の内容をよく説明してくれた
4 手続の内容をあまり説明してくれなかった
5 費用の説明がよくわかった
6 費用の説明がよくわからなかった
7 問い合わせに対する対応が早かった
8 問い合わせに対する対応が遅かった
9 丁寧に対応してくれていると感じた
10 あまり丁寧な対応とは感じなかった
回答欄(番号を複数記入):

3、5、9


●報酬等(印紙代等を除く)の費用について
1 予想より高かった
2 予想とあまり違わなかった
3 予想より安かった
回答欄(番号を一つだけ記入):


●依頼したきっかけは
1 紹介されたから
2 相談会で知ったから
3 電話帳で調べて知ったから
4 インターネットで調べて知ったから
5 近所だったから
回答欄(番号を一つだけ記入):

4、5


●その他ご意見などありましたら、何なりとご記入ください。
回答欄(文章でお答えください):

大変お世話になりました。いつまで返済が続くのだろうという不安を、わかりやすく解決に導いてくださりたすかりました。

2009年09月24日

成年被後見人と選挙権

公職選挙法第11条1項1号により、成年被後見人には選挙権がありません。法律上のきまりとはいえ、このことは、申立て前の本人や親族にショックを与えることもあり得るのではないかと思います。

2009年09月18日

クライバーの「ブラームス交響曲第4番」のSACD

クライバーがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮したブラームス交響曲第4番のSACDが、ようやく発売されるようです。当初「8月下旬発売」という情報でしたが、「9月下旬」と公式ページで修正告知がされています。発売元はオーディオ・メーカーのエソテリックです。

エソテリック
http://www.esoteric.jp/about/whatsnew/20090825-01.html
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/essg90018/index.html

2009年09月17日

中小企業版内部統制の研修依頼

中小企業版の内部統制について、あらたに研修講師の依頼がありました。他県の司法書士会からです。見知らぬ同職の前で話すのは緊張しますが、どのような反応があるか楽しみでもあります。

2009年09月16日

「刑事コロンボ」初期シリーズ

NHK-BShiで「刑事コロンボ」が放送されていますが、9月12日からは70年代の初期シリーズの放送が再開されています。日本国内初のノーカット版の放送だそうです。

NHK海外ドラマホームページ「刑事コロンボ」
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/
NHK海外ドラマスタッフブログ
http://www.nhk.or.jp/kaigai-blog/100/26129.html

シリーズ中、BGMがとくに素晴らしい「策謀の結末」と、ストーリー展開の見事な「祝砲の挽歌」が私の個人的ベストです。

2009年09月15日

パソコン遺言

ある小説を読んでいたら「遺言がパソコンのなかにあった」というくだりがありました。前後関係から自筆証書遺言のことだと思いますが、もしもそうだとすると、この遺言は法律的な効果は認められないことになります。自筆証書遺言は全文が自筆で作成されていることが必要だからです(民法968条)。

ただし、法的効力が無いとはいえ、そのパソコンのデータを通じて故人の遺志を相続人が知ることができる、という意味では貴重な存在です。遺言者の特定や改ざんなどが問題にならないような状況であれば、相続人らがそのメッセージを遺言と同じように取扱うことも、事実上はあり得ると思います。ちなみに、この小説ではそのメッセージが物語の重要な起点の一つになっています。

感動的な小説だけに、できるだけ作品世界をねじ曲げないよう、私なりに解釈してみました。

2009年09月14日

司法書士河合保弘先生の新著

司法書士河合保弘先生の新著「ザ・企業再編/地域エクイティへの道~弱肉強食の時代から企業間連携の時代へ!!~」が今月下旬発売予定だそうです。

河合保弘の「だれも言わなかった!経営戦略」
http://www2.nagata-kawai.com/?eid=1151280

2009年09月11日

ワード2003でルビを振るには

マイクロソフトのウィンドウズ版ワード2003で、文字にルビを振るには
  書式~拡張書式~ルビ
のメニューを選びます。たまにしか使わない機能なので、忘れがちです。自分用メモです。

2009年09月10日

「登記研究」738号の記事

雑誌「登記研究」の最新号である738号に、登記原因証明情報に関する二つの論考が掲載されています。いずれも登記実務の立場から登記原因証明情報の諸問題に検討を加えたものです。論考の中には、登記原因証明情報の制度そのものに対して鋭い問題提起をしている部分もあり、大変興味深い内容です。

テイハン「登記研究」
http://www.teihan.co.jp/new/token.htm

2009年09月09日

京都司法書士会で講義

京都司法書士会の本会研修で「中小企業の内部統制」をテーマにした講義の講師を務めさせていただきました。私が執筆に参加した「経営統制(中小企業版内部統制)と資金調達」(民事法研究会、刊)の内容から構成した資料をもとに、2時間弱の解説となりました。

ホームグラウンドではない場所で、同職の先生方を前にお話しするのは想像以上にプレッシャーのかかることでしたが、無事終了することができました。

京都司法書士会の役員の皆様には大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。

2009年09月08日

Rhinoからドアーズ復刻

Rhinoからドアーズの1st.180g盤がリイシューされます。ホームページによれば9月15日発売予定だそうです。丁寧な復刻に定評のあるレーベルだけに、高いクオリティが期待できます。

Rhino
http://www.rhino.com/store/ProductDetail.lasso?Number=519559

2009年09月07日

ピーター・バラカンのインタビュー

ピーター・バラカンさんがビートルズをテーマとしたインタビューに答えています。ビートルズの登場を当時どのように受け止めていたのかということをうかがい知ることのできる、興味深い内容となっています。

HMV ONLINE
「ビートルズを語る! ピーター・バラカン氏 特別インタビュー」
http://www.hmv.co.jp/news/article/908140051/

2009年09月04日

FMアンテナの方向

名古屋市内でFM専用アンテナを使ってNHK-FMやFM愛知を受信しようとする場合、一般論としては昭和区高峯町の中京テレビの方角にアンテナを向けると効率よく受信できるようです。

2009年09月03日

海岸の漂着物に注意

海岸に漂着したポリタンクやペットボトルなどには、塩酸などの強い化学薬品が入っていることがあるそうです。また、使用済み注射器などが流れ着くこともあるそうです。国土交通省は「海岸漂着危険物ハンドブック」というパンフレットを作成し、注意を呼びかけています。子どもたちが読めるように平易な文体とし、漢字にはルビを振ってあります。

灯油、医療系廃棄物、船舶の発煙筒、不発弾、強い毒性を持ったクラゲなど、不用意に触るとやけどしたり病気になったりする危険物の実例もあるそうです。

国土交通省
海岸漂着危険物対応ガイドライン、海岸漂着危険物ハンドブック
http://www.mlit.go.jp/report/press/river03_hh_000170.html

2009年09月02日

多重債務者相談強化キャンペーン2009

政府の「多重債務者相談強化キャンペーン2009」が9月1日から12月31日の期間で行なわれています。金融庁の発表によれば、「キャンペーン期間中に全国の都道府県と各都道府県の弁護士会・司法書士会が共同で多重債務者向けの無料相談会を開催」する予定となっています。

金融庁「多重債務者相談強化キャンペーン2009の実施について」
http://www.fsa.go.jp/news/21/sonota/20090727-2.html

2009年09月01日

原稿の依頼

以前書籍を執筆した出版社から、原稿の依頼がありました。字数の少ないエッセイ的なものをということです。こういうオファーは珍しいパターンです。

司法書士田島掌のブログとは?

登記や法律の話題,個人的に興味をひかれる出来事などについてのブログです。司法書士田島掌のプロフィールについては,「トップページ」の「司法書士田島掌のご紹介」をご覧ください。

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