DSD録音とPCM録音
同一のアナログ音源をDSD録音とPCM録音で比較試聴する機会がありました。PCMは24bit・192kHzで録音しています。録音した機材はすべて共通、メディアも同一ディスク内で録音トラックだけを別々にしています。
ソニーSACD
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http://www.super-audiocd.com/aboutsacd/?l=jp
KORG「1ビット・オーディオとは?」
http://www.korg.co.jp/Product/DRS/MR_Style/
DSD録音の再生音では人の声が自然に聞こえ、歌声もストレス無く伸びているように感じられます。楽器の質感のきめの細かさや、位置関係の奥行きもよく出ていたように思います。
PCMの24bit・96kHz録音の再生では、ダイナミックな雰囲気が感じられます。ただ、声や奥行きの表現に関してはDSD録音の音とは異質な感じがあります。どこかで読んだ表現ですが、PCM録音で聴くと「音に輪郭がついてしまう」ような印象です。
下記ページではSACDとCDの再生音を図式的に解説されています。私がDSD録音とPCM録音のテストで感じた印象にそっくりあてはまる内容です。
SA-CDラボ「スーパーオーディオCDの音」
http://www.sa-cdlab.com/about/files2/file14.html
コメント
田島様
SA-CDラボ「スーパーオーディオCDの音」
http://www.sa-cdlab.com/about/files2/file14.html
の記事にあるとおり、SA-CDでは音の広がりが、CDよりも広く感じる件ですが、その原因として、スピーカーの鳴りの違いがあると思います。
SA-CDやDVD-AudioはCDに比べてツイーターの鳴りがよい。極端に言うと、CDはウーハーしか鳴っていない感じがします。
その結果、CDは音が横に抜けて、スピーカーがビヤ樽になったような感じがします。
SA-CDやDVD-Audioは、ツィーターの鳴りがよいぶん、音が上に抜けてスピーカーが一回り大きくなったような感じがします。その結果、音の奥行きが広がるような感じがするようです。
これは、20KhZ以上の音があるからだと思われます。
同様なことはLPレコードでも感じます。ただ、LPの場合には、原盤に高周波成分があるというより、カートリッジがノイズとして発生している高周波成分が同等の効果を出しているのかもしれません。
わかりやすい例としては、1970年代後半のカラヤンのベートーベン交響曲全集があります。これは、CDでは簡単に入手できるし、LPも中古レコード屋でCDよりも低価格(約8000円)で入手できます。結構、出回っています。
このカラヤンのベートーベンがSACDで出れば面白いのですが。
投稿者: LP野郎 | 2010年05月05日 07:08
LP野郎さん、コメントありがとうございます。
私の場合、DSDとPCMの音の違いを原理やメカニズムの違いから説明したり理解したりすることはできません。あくまで、ごく限られた経験に基づいた個人的な印象論です。
投稿者: 田島掌 | 2010年05月06日 17:55