司法書士田島掌のブログ

2009年01月07日

音楽とレコード その2

そもそも音と音のつながりを脳が感知して何らかの感情を喚起させたり、知覚を覚醒させたりするのが音楽ですから、それは抽象の世界です。受け手は、音楽によってそれぞれの心象を自分の中に構築していくことになります。そして、その過程には、個人の感受性や嗜好がダイレクトに投影されることになります。

たとえば、ある映画の観客同士はその映像体験をおおむね共通のものとして語ることができます。観客は、好き嫌いはともかくとして、提示されたものの大部分を共通の内容として受け取ることができます。一方、ある音楽を同時に聴いたからといって、複数の人がその音楽に同じ印象を持つとは限りません。むしろ人によって受け取るものがバラバラであるのが普通だと思います。「クラシックがわからない」「ジャズがわからない」という言い方を耳にすることがありますが、これは、そういう種類の音楽を個人的体験として受容するプロセスがその人にはまだ用意されていない、ということではないかと思います。

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