「高止まり」?
大手消費者金融4社の4-6月期決算が発表されています。
フジサンケイ ビジネスアイ8月9日
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200808090015a.nwc
過払い金の返還請求を受けた貸金業者の収益が減少しているということです。なかには過払い金請求が「高止まり状態」にあるとコメントしている貸金業者もあるようです。
しかし、そもそも貸金業者が過払い金の返還請求を受けるのは、違法な高金利による貸付をして不当な収益を上げていたことが原因です。また、貸金業者は取引データと顧客データを両方保有しているのですから、誰にいくら返還しなくてはいけないのかすべて把握可能な状態にあるわけです。したがって、企業としては返還に必要な額を支払うための引当金を全額分積んでおくことが、当然に必要です。
「不当な利得を返還して違法状態を是正せよ」との顧客からの当然の請求を、あたかも予測不能な経営圧迫要素のようなもののように「高止まり」などど表現するのは、論理のすり替えです。