「intoxicate」の記事
タワーレコードのフリーペーパーである「intoxicate」のvol.73で、「カラヤンとオペラ言語」と題する興味深い記事が載っています。筆者は明石政紀さんです。
20世紀初頭の総合芸術の主役がオペラから映画へと転換した時期に、オペラが古典芸術として確立されていった過程を概観し、その歴史の中でカラヤンが音楽メディアを通じて果たした役割りをコンパクトにまとめたものです。背景として、19世紀から20世紀にかけてのヨーロッパ史における国家像の変遷が、オペラや映画の上演、上映の言語の選択の慣習に影響を与えたことを二重写し的に説明しています。
この記事の文章は、視点のスケールの大きさと、それをまとめる手際の良さがそれぞれ際だっているのですが、なんと言っても面白いのは、全体が筆者と飼い猫の会話形式で語られている点です。これだけの内容的密度のある文章を、読みものとしての軽さや間口の広さで一気に読ませてしまう構成力と文章力の高さに感動します。
intoxicate
http://blog.intoxicate.jp/content/magazine/index.html

