中小企業における会社法の活用状況の調査
「中小企業における会社法の活用状況について」という実態調査の結果が中小企業庁のホームページで公開されています。5月1日付で発表されたものです。中小企業が会社法にどのように対応したのかという実情を知るうえで,非常に興味深い資料です。
いくつか面白いデータがありますが,そのうち個人的に興味を引かれたのは,次のようなデータです。
・会社法の内容を知っていると回答した会社は全体の41.1%。施行されたことは
知っているという回答が45.5%。
・企業規模別に見ると,従業員51人以上の会社は知っている割合が65.3%に
たいし,従業員2-5人の会社は同じく32.7%。
・会社法施行前に有限会社であった会社のうち,施行後特例有限会社であるのは
88.9%。
・取締役の任期延長の制度を導入した,又はその予定の会社は全体の28.1%。
・同じく取締役会の書面決議制度については30.9%。
・同じく相続人等に対する売渡請求の制度については11.2%。一方,この制度
を知らなかった会社は30.0%。
・同じく種類株式等の発行については3.0%。一方,この制度を知らなかった会社
は24.7%。発行を考えていない会社が52.0%。
・種類株式等を発行済又は発行予定である3.0%の会社(実数は74社)について,
その活用予定の最上位は取得請求権付株式。次いで一部の株式のみの譲渡
制限。この二つで全体の49.7%の割合。
・会計参与の制度を導入した,又はその予定の会社は全体の3.1%。一方,設置
を考えていない又は制度を知らない会社は73.7%。
・資本金額300万円以下,業歴5年未満の会社は会計参与の導入又は導入予定
の回答が比較的多く,ベンチャー企業等の活用が伺われる。
この調査の有効回答数は3997社,有効回答率は20%です。調査期間は平成18年8月16日から8月31日でした。時期的にいえば,まだまだ様子見をする中小企業が多かった時期ではないかと思います。中小企業庁には是非とも,その後の状況の調査を平成19年度に実施してもらいたいところです。
中小企業庁事業環境部財務課「中小企業における会社法の活用状況について」
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/kaisya/070501katuyoujoukyou.htm

