ハゲタカ
NHK土曜ドラマの「ハゲタカ」が面白いです。ディレクターのブログによると,「『大人のビジネスの世界』を垣間見たかった」というコンセプトがあるようです。「本当は,『馬鹿ヤロー』と,面と向かって言いたいのに,言えない人たちのドラマ」「『殺したい』『叩き潰したい』という感情を,『ビジネス』と言う行為を通じて正当化しようとしている人々のドラマ」とも書いてあります。
NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」
http://www.nhk.or.jp/hagetaka/
渋谷で働くドラマディレクターの日記
http://www.nhk.or.jp/hagetaka-blog/
実際,ビジネスの世界では,はらわたが煮えくり返るような思いをしながら笑顔で応対するなどというのは,日常茶飯事ですから,「大人の」というより「普通の」ビジネスの世界といった方がいいでしょう。難しいのは,そういう屈折した世界をドラマとしてエンターテイメントに昇華できるか,という部分だと思います。
一般的に,この手のドラマは感情表現がオーバーになってしまいがちです。現役のビジネスマンからすると,「こんな言い方はサラリーマンだったらしないよ」とか「こんなことはやらないよ」と言いたくなるような台詞や演出が目について,ドラマの世界から心情的に脱落してしまうことがほとんどです。しかし,「ハゲタカ」の場合は,「そうだよね」と思える場面が比較的多く出てきます。細かいリアリティをしつこいくらい積み重ねることで,ビジネスの世界の暗くて多面的な様相を描き出そうとしているように思います。
そうはいっても,たまに肝心な場面で「それはさすがにないでしょう」と言いたくなる部分もありますが。

