点が入らないからつまらないか
「サッカーは点が入らないからつまらない」という言い方があります。
実際,サッカーはあまり点の入らないスポーツです。時間帯でいえばトータル90分間のうち,ほとんどが点をとろうとして失敗する過程で占められています。したがって,「点が入ること」だけを注目するならこれほどつまらないスポーツはありません。しかし,その過程の中身は千差万別です。99%成功して最後の詰めを逃すときもあれば,30%くらいまでしか進まないうちに,逆襲を受けて中断してしまうときもあります。ゲームの流れによってこの度合いが一瞬で大きく両チームに振れ,選手一人一人が自分自身で考えて,これに対処するわけです。
ゲームを競技場で観戦すると,この振れ幅が一人一人の選手の集中力,能力,組織の成熟度,ゲームの入り方,戦術,采配等で大きく左右されることが実感されます。難しい知識など無くても,ボールと選手の動きを追っていれば,実感として分かります。競技場でサッカーを見れば,「点が入らないからつまらない」という感想は出てこないのではないかと思います。

