児童虐待防止法の改正の見通し
児童虐待防止法改正の方針がまとまったようです。
読売新聞1月6日
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070106it01.htm?from=top
とくに注目されるのは,知事が保護者に児童相談所の面接を受けるよう「呼び出し命令」を出す手続きが新設されること,あわせて児童相談所の立ち入り調査権限が拡大される点です。場合によっては,裁判所の令状取得などを条件として,保護者の同意なく立ち入り調査することも可能となるようです。
児童虐待が疑われる場合の立ち入り調査には,児童への心理的影響,事後の保護者との関係修復,児童不在の場合の対応,親子再統合の問題など,実体上の非常に難しい問題が考えられます。しかし,すくなくともその権限が児童相談所に与えられること自体は,児童虐待防止の実務の選択肢を増やす意味で,歓迎すべきことではないかと思います。
立ち入り調査は,場合によっては児童の人命に関わることもあり得るだけに,非常に専門的で高度なスキルとノウハウが必要となるのではないかと思います。今回のような改正が検討されるのであれば,児童相談所の専門家の人員拡充・育成や,警察等関係機関との連携のあり方の検討は,今後ますます重要なものとなるでしょう。

