フリッパーズ・ギターのリイシュー
フリッパーズ・ギターの「CAMERA TALK<紙ジャケット仕様初回限定盤>」がタワーレコード渋谷店 総合アルバムチャートで初登場3位。同じく「three cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった~」が初登場5位です。それぞれ89年,90年リリースで,発表後に「渋谷系」と呼ばれた音楽シーンを動かしていくことになった,象徴的な作品です。
私は91年から92年頃にかけて名古屋クラブクアトロの企画やプロモーションの仕事をしていたことがありますが,当時のフリッパーズが若手のバンド,あるいはライブハウスに通ってくるような音楽ファン達に与えた影響力は,すさまじいものがありました。音楽だけでなく挑発的な言動やファッションなどのインパクトも強烈で,一種独走状態のカリスマといえるような存在でした。
今考えてみると,彼らは英国パンクからニューウェイブを経て発生したネオアコースティックムーブメントの流れを汲む正統派だったのだと思いますが,それを日本の音楽シーンにぶつけていくための戦略の立て方が,非常に批評的かつ洗練されていた点に最大の持ち味があったように思います。したがって,当時のフリッパーズの存在感のすごさを理解するには,彼らが置かれた日本の音楽シーンの状況,メディアの閉塞感なども併せて知る必要があるように思います。
なお,今回のリイシューは「デジタル・リマスタリング,ボーナストラック追加収録,オリジナルデザイン復刻(初の紙ジャケ仕様)」だそうです。タワーの渋谷でこのチャートアクションという事実も,当時を知る者にはうなずける話です。
タワーレコード渋谷店 総合アルバムチャート 2006/08/21~2006/08/27
http://www.bounce.com/news/chart/20060829_shibuya_all.html

