聴く鏡―一九九四‐二〇〇六
岩手県一関市のジャズ喫茶「ベイシー」店主の菅原正二さんというひとがステレオサウンド誌にエッセイを連載しています。このたび,それが単行本として出版されました。「聴く鏡―一九九四‐二〇〇六」というタイトルです。菅原正二さんはオーディオとジャズの世界の超有名人です。その文章には独特のリズムと切れ味がある魅力的なもので,その文体で音楽や時代,世相や趣味の本質について書かれると,ぐいぐいと引き込まれるものがあります。
タイトルの「聴く鏡」とはオーディオそのものを指した言葉でしょう。オーディオを鳴らすということは,音の世界に自分自身を投影することに他ならない,という意味だと思います。
コメント
『聴く鏡』繋がりで、たどり着きました。
題名の意味は、色々ありますね。音の世界に自分を投影するって、「見る鏡」に対しての「聴く鏡」って感じですかね。
投稿者: kuamc | 2007年02月16日 22:26
kuamcさん,コメントありがとうございます。
題名はそういう意味だと思ってます。オーディオを真剣にやると,嫌でも「自分の音」に向かい合うことになるからです。
投稿者: 田島 掌 | 2007年02月17日 09:32