司法書士田島掌のブログ

2006年06月02日

プレッシャー

日本代表が参加するワールドカップも,3度目ともなると以前とは違った気持ちで臨むことができます。

フランスワールドカップのときは,過酷な最終予選を勝ち抜いた後だっただけに,本大会ではどこに向かっていっていいのかわからない,というような雰囲気がありました。もともと,一度は出場自体が絶望的といわれた状況から這い上がってきた経緯があったため,出場を果たしたことに選手もまわりも高い達成感を感じてしまっていたからだと思います。また,いわゆる「ドーハの悲劇」のトラウマから,フランスへの出場を逃したら,日本のサッカーの発展に大きな深刻なダメージは避けられないというプレッシャーもありました。さらに,もしもフランスに行けなかったら,次の日韓ワールドカップで「いちども自力出場をしたことのない開催国チーム」という,屈辱的なレッテルを貼られてしまうプレッシャーもありました。本当に,当時を知る者でなければわからないような,恐るべきプレッシャーを受けながら代表チームは闘っていたのだと思います。

また,日韓ワールドカップのときは,「グループリーグ突破が開催国の義務」という訳のわからないプレッシャーをかけられて,その期待には応えたものの,さあこれからというときに結局十分に実力を発揮できないまま敗退してしまいました。

そう考えると,今回はすくなくとも前回,前々回のような異常なプレッシャーが代表チームにかかっているようには思えません。フランスのときのように「本大会を楽しみたい」と,口ではいいながら顔面蒼白になっている,というような雰囲気もありません。選手たちの表情には静かな自信を感じます。日本代表がワールドカップで実力通りの力を出す,ということが当たり前に期待できる状況まで,やっとたどり着いたわけです。

今回,日本代表がグループリーグで万が一全敗するようなことがあったとしても,かつてのように「日本サッカー全体が致命的なダメージを受ける」ということを心配する必要はないでしょう。真剣かつのびのびと闘う日本代表をワールドカップで見られることが,とても楽しみです。

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