リッキー・リー・ジョーンズ/traffic from paradise
Q:無人島レコードってあるよね。
A:「無人島に一枚だけ持っていくならどのレコードを持っていきますか」ってやつ?
Q:それ。ナンセンスな質問だけど,きかれたらどう答える?
A:リッキー・リー・ジョーンズのtraffic from paradiseだね。
Q:なんでまた。
A:いまだに感動と発見のあるレコードだから。
Q:1993年発表だから彼女が39歳のときの作品だよね。
A:もう12年以上聴いていることになるのか。
Q:そんなに飽きないの?
A:飽きない。
Q:どこがいいわけ?
A:曲,詞,アレンジ,演奏すべて。リッキー・リー・ジョーンズの,シンガーとしての圧倒的な表現力もすごいと思う。
Q:シンガーとしてはワン・アンド・オンリーの人だよね。
A:ほかのレコードももちろんすばらしいんだけど,この作品はなんとういか,リッキー・リー・ジョーンズのいちばんパーソナルでスピリチュアルなところを見せてくれている気がするんだよ。
Q:なにそれ。
A:彼女の場合,何を歌ってもある種の孤独感や潔癖さ,並外れた繊細さみたいなものが伝わってしまうんだけど,その根本のところに自ら迫っていった作品のような気がするっていうこと。詞の内容も一部自伝的な要素があるらしいんだけど,そういうことよりも,表現者としての根本を突き詰めていってできた作品なんじゃないかな。
Q:聴き手の思いこみなんじゃないの。
A:そうかもしれんね。
Q:このレコードは録音もすごくいいよね。
A:アナログで聴くと,とくにそう感じる。空間が広くて深いし,音色が自然で全然はったりがないところがいい。1st.から3rd.までの録音はわかりやすい優秀録音だけど,これはもっと大人っぽい音作りだよね。
Q:そうはいってもリッキー・リー・ジョーンズの作品の録音はどれもハイクオリティなんだけどね。
(ごくパーソナルな感想なので,自問自答の対話形式で書いてみました。CDへのリンクはあえて張っていませんので,もしも作品にご興味があれば,タワーレコード,HMV,アマゾンなどで検索してみてください。)

